企業の応募倍率を調べる方法がこちら【結論:就職四季報、就活サイトを使う】

rukawa

BtoBのメーカーに勤めています。就活では企業研究に100時間ほどかけたので、その経験をもとに隠れ優良企業や就活に役立つ情報を紹介しています。 YouTubeで動画投稿もしているので、よかったら見てみてくださいね。

本記事の流れ


就活をしていると、

企業の応募倍率はどう調べればよいのか?

「応募倍率が高い企業はできれば受けたくない

と思うことがあるかもしれません。



そこで、この記事では、

「応募倍率を確認する3つの方法」

「倍率が低い隠れ優良企業の7つの探し方」

を紹介します。



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隠れ優良企業150社のまとめ」についてはこちらの記事で紹介しています。





応募倍率とは?


応募倍率とは「採用予定人数に対して、どれくらいの就活生が応募しているか?」を表しています。


たとえば、

「倍率が10倍なら10人中1人が受かる」

「倍率が45倍なら45人中1人が受かる」

というように考えることができます。




就職四季報を使って倍率を調べる


就職四季報という本には企業の倍率が載っています。
前年度の就活生の応募人数をもとにして、最新の倍率が出されているのでとても参考になります。


ただし、倍率を載せていない企業もあります。
企業側も、倍率を載せるか載せないかを選べるので、載っていない場合は想像するしかありません。


ちなみに、採用倍率が低すぎたり高すぎたりする企業は、NA(ノーアンサー)にしていることが多いです。


その理由は、倍率が低いと就活生から「この企業は人気がないのでは?」と思われる可能性があるからです。
逆に倍率が高いと「この企業は人気がありすぎて受からないかもしれない」と思われて敬遠される恐れがあります。


そのため、企業によって倍率を載せたくないようです。


実際、食品メーカーの「明治」の倍率は、ある年は2750倍だったことがあるようです。
逆に、倍率が1倍の企業もあります。


ですので、こういった企業は倍率を載せない方がよいと判断するのかもしれません。




応募倍率の2つの調べ方


実は就職四季報を使う方法以外に、2つ倍率を調べる方法があります。


1つ目は、リクナビの「気になる登録人数」で計算する方法です。


リクナビには「気になる登録人数」という機能があります。
企業に興味を持っている就活生がお気に入り登録をしていて、その人数を確認することができます。


お気に入りの人数が多いほど倍率は高くなり、少ないほど倍率は低くなります。


具体的には「お気に入りの人数÷採用予定人数」で計算すれば倍率が分かります。

例)1240人÷15人=82.666...

⇒応募倍率は約83倍


ただし、

「文系と理系が一緒になっている」

「お気に入りに登録していない就活生がいる」

「マイナビから応募する就活生がいる」

「お気に入りに登録しているが受けない就活生がいる」


ということも考慮するべきなので、参考程度として考えてみてくださいね。




会社説明会に参加し、参加人数から倍率を予想する方法


2つ目の調べ方が「会社説明会に参加し、参加人数を把握して倍率を予想する」という方法です。
具体例を使って説明します。


たとえば、A社の説明会に参加したときに、当日の参加者が30人だったとします。
もしこの説明会が1日だけの開催なら、ライバルは自分を除いた29人ということになります。


このとき、

「説明会に参加した人以外にも、応募者がもっといるのでは?」

と思うかもしれません。


ですが、一般的には、説明会に参加した学生しか選考に進めないので「説明会に来ていた人の数」がライバルの数だと思ってしまって大丈夫だと思います。


ですので、もし説明会の開催が1回なら、自分を除いた29人がライバルになります。


ちなみに、もし説明会の開催が3回なら「1回につき参加者30人」「3回」あるということなので「30人×3回」90人の参加者(自分以外の89人のライバル)がいるということがわかります。
これで、おおよその倍率がわかります。


実際、筆者も同じようにして倍率を求めたことがあります。
そのときは、1回の説明会に30人ほどいて別の日にもう1回説明会があったので、合計約60人のライバルがいたということが予想できました。


このときは、企業の本社で行われた説明会だったのですが、Webでの説明会でも使うことができます。
Web説明会に参加したときも参加人数を確認し、その日以外にも説明会があるなら「人数×説明会の回数」で計算すれば倍率を予想できます。


ただし、説明会に参加した就活生全員が選考に進むとは限らないため、倍率はもう少し低くなると考えられます。


上記の方法でかなり正確に予想できるので、ぜひ試してみてくださいね。




倍率が低いほど受かりやすいという事実


当たり前かもしれませんが、倍率が低いほど受かりやすくなります。


倍率が50倍の企業(50人に1人受かる)のと、倍率が10倍の企業(10人に1人受かる)のとでは、後者の方が断然受かりやすいです。


もちろん、倍率の高さはその企業の認知度や人気度を表していますが「高いからといって働きやすい、低いからといって働きにくい」ということはありません。


あくまでも、就活生にとって魅力的に見えるかどうかでしかないのです。
そのため、倍率が低くても働きやすい企業はたくさんあります。


また「就活生の学歴がどれくらいなのか?」という点も大切です。
自分より学歴が高い就活生が多いと競争が激しくなり、学歴が同じくらい、もしくは自分より低い就活生が多ければ内定をもらいやすくなります。


就職四季報には前年度の採用大学が載っているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。




倍率が低い隠れ優良企業の7つの探し方


個人的におすすめな「倍率が低い隠れ優良企業」の探し方は7つあります。

1.「就職四季報」を使って調べる

2. オファー型の就活サイトを使う

3. 東洋経済オンラインの企業ランキングで調べる

4. 企業の口コミサイト「OpenWork」を使う

5.「ホワイト500」「くるみんマーク」に認定されている企業から探す

6. 大手企業の子会社から探す

7.「会社四季報 未上場会社版」を使う




1.「就職四季報」を使って調べる


倍率が低い企業を見つけるには、就職四季報を使うのがおすすめです。
特に、BtoBのメーカーなどの就活生からの認知度が低い企業はおすすめです。


ちなみに、就職四季報には、

「就職四季報 総合版」

「就職四季報 優良・中堅企業版」

の2つがあります。


そして、残念ながら「就職四季報 優良・中堅企業版」の方には、企業の倍率が載っていません。
そのため、倍率を予想するしかありませんが、中堅企業ということで就活生からの人気はそこまで高くありません。


また、当たり前ではありますが、


・年収が低い

・3年後離職率が高い

・残業時間が多い

・平均勤続年数が短い


企業ほど倍率が下がるので、年収や残業時間など許容できる範囲で条件を下げていくことで倍率の低い企業を見つけることができます。


たとえば、


・平均年収 600万円台

・残業 月30時間前後

・3年後離職率 20%以下

・平均勤続年数 15年前後

くらいの企業であれば、倍率は10~30倍程度であることが多いと思います。


ちなみに、多くの就活生は大手や有名企業を目指そうとします。
もちろん、中堅企業だけを狙う就活生もいますが、大手を狙う学生よりも人数が少なく、受ける人のスペックも1段階ほど下がると思うので狙いやすいです。


実際のところ、中堅企業の倍率は1~50倍程度だと思います。
そして多くの企業は、倍率20~30倍くらいが目安だと思っておくとよいです。


筆者も中堅企業を受けたのですが、どの企業も約10倍ほどでした。



また、就職四季報の具体的な使い方としては、ページをパラパラとめくり、自分の希望の条件にあう業界や企業を探していくことです。


ある程度見ていくと、

「この業界がよさそうだな」

「この企業は倍率が低くて狙いやすそうだな」

と分かってくると思います。


希望条件の考え方については、例えば、

・年収 700万円以上

・残業 月30時間以下

・3年後離職率 10%以下


のように決めて企業を探します。


ここは皆さんの好みでOKです。
少しでも「いいな」と思う企業があれば、メモをしておきましょう。





2. オファー型の就活サイトを使う


最近はオファー型の就活サイトが増えており、早めに内定を持っておくならOfferBoxがベストかもです。


プロフィールを入力しておけば企業からオファーが来るので、面接の練習をしつつ、早期内定を持っておくと安心です。


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3. 東洋経済オンラインの企業ランキングで調べる


「東洋経済オンライン」のサイトで、いろいろな企業ランキングを見ることができます。
ランキングを参考にして、待遇がよさそうな企業や就活生に気付かれていなそうな企業を探してみるとよいと思います。


ランキングの内容には、例えば、

「給料が高くて新入社員が辞めない中堅企業 169社」

などがあります。


中堅企業によっては就活生からの認知度が低い企業が多いので、かなりねらい目です。
気になる企業があれば、就職四季報や口コミサイトなどで詳しく調べてみましょう。



「成長力があって居心地も良い中小企業83社」




✅「中小企業でも平均年収が高いトップ200社」




✅「中小企業でも年収が高い会社ランキング」




✅「給料が高くて新卒も辞めない中堅企業222社」




✅「給料が高くて社員が辞めない中堅企業169社」






4. 企業の口コミサイト OpenWork を使う


OpenWorkには現役社員や元社員の意見が書かれているので、社員の本音を知ることができます。


具体的に、以下の9つの情報を確認することができます。

・組織体制、企業文化

・働きがい、成長

・ワークライフ

・強み、弱み、展望

・入社理由とギャップ

・女性の働きやすさ

・退職検討理由

・経営者への提言

・年収、給与


「企業文化」を確認すると企業の社風がわかり、自分に合っている企業なのかを予想することができます。


よく見かける言葉だと、

「まったりしている、体育会系、飲み会が多い、優しい人が多い、風通しがよい・悪い」

などがあります。


「いい感じだな」と思う雰囲気の会社を探してみましょう。


また「ワークライフ」の項目もかなり重要だと思います。
残業体質なのか、有給休暇が取りやすいのかなどを確認できます。


「強み、弱み、展望」についても、企業の将来性を確認できるので見ておくとよいです。
それぞれの企業の社員が書いているので、内部事情もよくわかると思います。


「退職検討理由」については、企業に何か問題がないか、独特な決まりや文化はないかなどを確認できます。
退職検討理由を見ることで社員の不満を知ることができ、行きたい企業を選びやすくなります。


また「年収、給与」については一番気になる点だと思います。
30代、40代でどれくらいもらえるのかを確認してみましょう。





5. 「ホワイト500」や「くるみんマーク」に認定されている企業から探す


「ホワイト500」とは、経済産業省が認める

「健康経営優良法人」

に該当する企業のことです。


毎年審査が行われているため、最新の優良企業を知ることができます。


また「くるみんマーク」とは、社員の子育てを奨励する取り組みをしている企業に与えられるマークのことです。


これに認定されていれば、そのほかの待遇もホワイトであることが多いです。





6. 大手企業の子会社から探す


大手企業の子会社を狙うのもおすすめです。


知名度が低いにもかかわらず、福利厚生や年収が高いことが多いです。
さらに、採用倍率は親会社と比べてかなり低いです。


ソニーや日立、伊藤忠商事など、有名な企業の子会社を探してみるのもおすすめです。





7.「会社四季報 未上場会社版」を使う


最後に、隠れ優良企業のおすすめの探し方が「会社四季報 未上場会社版」を使った方法です。


東洋経済新報社が出している本で、約10000社の未上場企業の情報が載っています。
就職四季報には載っていない会社がほとんどなので、ほかの就活生が気づかない企業も見つけることができます。


たとえば、本書には「メトロール」という会社が掲載されているのですが、なかなかの隠れ優良企業です。


BtoBメーカーで、精密部品を製造しています。
初任給は23万円で年間休日は120日以上あります。
また、アジアにも展開しており、将来性も高いです。


10000社から隠れ優良企業を探すのは大変ですが、興味のある業界や希望の勤務地などで絞っていけば効率的に探すことができます。


定価は約4000円なので高いですが、メルカリなどを使えば安く買うことができます。


おそらく、会社四季報 未上場会社版を使う就活生はほとんどいないため、超隠れた優良企業を見つけられると思います。


余裕がある方はぜひ使ってみてくださいね。




筆者が企業選びで重視していたこと


ちなみに、筆者が企業を選ぶときに重視していたのは「年収、残業、社風」です。


平均年収が700万円以上、残業月30時間以下、おだやかな社風、の3点を重視していました。
それぞれで基準を作り、それに当てはまる企業を探していくと、効率的に探すことができます。




筆者が実際にやっていた 倍率が低い隠れ優良企業の探し方


ここでは、就活中に筆者がやっていた隠れ優良企業の探し方を紹介します。


手順は5つあり、

1. 就職四季報で気になる企業を探す

2. マイナビやリクナビで基本的な情報を調べる

3. OpenWorkで企業の評判を調べる

4. 基本的な情報をノートにまとめる

5. 行きたいと思える企業を30社ほど選ぶ



という感じです。


1つずつ紹介しますね。



1. 就職四季報で気になる企業を探す


就職四季報には、企業の基本的な情報が書かれているので、企業調べを効果的に行うことができます。


探すときは、自分の中で基準を決めておくと探しやすくなります。


たとえば、

・平均年収 700万円以上

・残業 月30時間以下

・3年後離職率 20%以下


という感じです。


いくつか見つけられたら、ページ数と企業名をメモしておきましょう。




2. マイナビやリクナビで基本的な情報を調べる


就職四季報で企業を探せたら、次にマイナビやリクナビで基本的な情報を調べます。


2つのサイトには事業内容や採用情報、福利厚生などの情報が書かれています。
具体的には、

・企業理念や事業内容

・働き方のデータ
(平均勤続年数、3年後離職率、年間休日、平均有給取得日数、など)

・採用情報

(初任給、採用人数、募集要項、求める人物像、福利厚生、先輩社員の紹介、など)

特に先輩社員の紹介欄を読むと、その会社の雰囲気を知ることができます。
ぜひ参考にしてみてください。


2つのサイトで企業を見ていくと「いいな」と思える企業や「そうでもないな」と思う企業がわかってくると思うので、どんどん絞っていきます。




3. OpenWorkで企業の評判を調べる


マイナビやリクナビで基本的な情報を調べたら、OpenWorkで企業の評判を調べます。


OpenWorkでは、それぞれの企業の社員の口コミが掲載されているので、企業の内情を知ることができます。


社風や平均年収などについても書かれているので、隠れ優良企業かどうかを吟味していきます。
この段階でかなり絞り込めると思います。


全ての項目を見ていくのは大変なので、知りたいと思うところだけを確認していきましょう。


筆者の場合は、

・「企業文化」
 ➡ 自分の雰囲気に合うか?

・「ワーク・ライフ」
 ➡ ホワイト企業かどうか?

・「強み・弱み・展望」
 ➡ 成長性はあるか?

・「退職検討理由」
 ➡ 会社に何か問題はないか?

・「年収・給与」
 ➡それなりにもらえるかどうか?


ということを確認していました。



4. 基本的な情報をノートにまとめる


ここで、気になる企業の基本的な情報をいったんノートにまとめます。
企業名や、勤務地、3年後離職率や勤続年数などをメモします。


あとで比べるときに一目でわかるので、簡単にまとめておきましょう。




5. 行きたいと思える企業を30社ほど選ぶ


最後に、ノートを見ながら行きたいと思える企業を30社ほど選びます。


もし30社も見つからなければ、10社くらいでも大丈夫です。
また新しく探して、追加していきましょう。


ただ、3月の解禁後にエントリーをするときに、受ける企業の数が少ないと持ち駒が減ってしまいます。
そのため「最終的に30社にはエントリーする」と思っておくとよいです。




筆者が倍率約10倍の企業を受けたときの感想


筆者は21卒の就活で、倍率約10倍の企業を受けました。


正直な感想として「倍率10倍でも受かる気がしない…」と思いました。
よく考えると「10人の中から1人しか選ばれない」というのは、それなりに大変なことだと思います。

平凡な就活生が倍率10倍の企業の選考を受けた結果」という記事については下記で紹介しています。





まとめ


今回は、就職四季報に倍率が載っているということや、当たり前だけど倍率が低いほど受かりやすいということについて紹介しました。

倍率が低いほど受かりやすくなるので、ぜひ狙いやすそうな企業を探してみてくださいね。




  • この記事を書いた人

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BtoBのメーカーに勤めています。就活では企業研究に100時間ほどかけたので、その経験をもとに隠れ優良企業や就活に役立つ情報を紹介しています。 YouTubeで動画投稿もしているので、よかったら見てみてくださいね。